こんにちは、『のこ』です
前回の続きです
経験から学んで成長
息子が色々な物事を怖がることについては保育園のときに先生に言われたことがあります

息子くんは繊細なところがありますけど経験不足なことも結構あると思うんです。多分お母さんが息子くんのことを繊細な子だなと感じているから色々フォローしてあげようとしているんだろうけど自分で怖いこと、怖くないことを経験させることも大事ですよ
この言葉は結構自分の中でストンときた言葉というか自分の子育てにおいてたしかに気を付けなければいけないな、と常に頭に置いていた言葉ではあったんですが
やっぱりフォローしてしまうことが多かったのかな?とも考えてしまう日々

1回ポキッといってしまったら繊細すぎて立ち直れないんじゃないかと思っちゃってたのは事実。フォローしすぎていたかなぁ
息子は小さいころから感覚過敏なところがあるので救急車のサイレンなどの大きい音を怖がっていました
小さいころはサイレンを怖がると手をつないだり違うことに集中させたりしていたんですがそういうところも保育園の先生の話を思い出してやりすぎていたのかな?とちょっと反省して・・
(でも1年生のころは嫌がっても怖がることはなかったのでこれもそのときの精神状態なんだろうな、とも思う)
とりあえず一旦救急車やパトカーが通過するとき自分でどう対処すれば怖くないかを一緒に確認することに
なんともない人からするとくだらないことかもしれませんが救急車のサイレンを聞く度に色々実践しながら自分なりの克服方法を考えだそうとしている息子に成長を感じました

息子は音がしんどいときには物理的に耳をふさぐ、近づいてきたら「僕は何も悪いことはしていません、体調も悪くないので病院は行かなくても大丈夫です」と心の中で念じて過ぎ去るのを待つと言っていました
時が経って今になれば何てかわいい克服方法なんだ、と思うけど当時は真剣な息子に真剣な母
いい考えだね!と克服しようとする息子を必死に応援していました
今では何であんなことを考えていたんだろう・・と息子も自分で振り返れるほどに(サイレンとか大きめの音はあいかわらず苦手ではあります)
恐れは常に無知から生じる
そしてもうひとつ、このタイミングで定期券の落とし物を道端で拾い、これは『警察=何もしていない人にも怖い』という息子のイメージを払拭させるチャンスだ!と警察署内の落とし物係に息子と出向きました
息子は警察署内に入ることも最初は怖がっていましたが、ルールは守りたい男なので拾ったものは交番にしっかり届けなければ!という使命が働いたんでしょう
落とし物係のところだったのもあると思うんですが優しい対応をして頂き、そのあと情緒不安定になってからいつも前を通りたくないと帰り道を変更していた近所の交番にも連れて行ってみました

息子も警察署内に入ることが出来たり、優しい警官の方に会って安心したようだったので今日はチャンスかもしれない!と思いました
お巡りさんがおられたので「パトカーを見ると怖いと言います、何も悪いことをしていない人を捕まえて乗せていくことがあるんでしょうか?」と直接聞きにいってみました
交番にいたお巡りさんは「悪いことをする人からみんなを守ることが仕事で僕たちはあなたの味方だよ」と優しく教えてくれて止まっているパトカーも近くで見せてくれました
(振り返るととりあえず自分たちでやれることは何でもやってみよう精神で色々なことを試しましたね・・お仕事中にお付き合いいただいたお巡りさんにも感謝です)
『恐れは常に無知から生じる』
これはアメリカの思想家の方の言葉だそうです
私の例え話ですが車の免許を持っていない私からすると車の運転ってめちゃくちゃ怖いし運転している人を尊敬しています
でも免許を持っている人にその話をしたら細かいことはあれどハンドル持ってアクセル踏むだけじゃん!何が怖いの?と言われます
その認識の違いは運転の仕方を知っているか知らないかなんだろうな、と思います
怖いから遠ざけるもひとつの手ですが、それが克服したいことならまずは知るべきだなと思いました
マニュアルも教科書もない
母子分離のときと同じで
こちらも徐々に救急車やパトカーに怖がることが少なくなりました
でももちろんすぐにではありません
徐々に徐々にサイレンを聞いても怖がる回数が減ってきて、あるときそういえば最近怖いって言ってないな・・と思い返すようになった感じです
なので、私のやったことが良かったとかそういうことではないかもしれない
救急車やパトカーが通過しても自分のところでは止まらない(当たり前なことなんですけどね)という経験を積んだから今は何も思わなくなったのかもしれない
「こうしたらいいかもしれない」という仮説をひとつずつやってみたことが今回は息子の正解になったのかな、とも思ったり

でも我が子もだいぶ警戒心強めな方ですがさらに警戒心強めな子の場合は裏目にでる可能性もあるのかな?とかやっぱり何度も繰り返しになりますがその子その子で正解は違うんだろうなぁ
よく言われることですが本当に育児にマニュアルも教科書もなくて、あるのは個々の経験だけだと思うんです
経験者の方や専門家の方が本を出されたり、発信したりしていますがそこに「~するべき」と書かれてあるのが私はあまり好きではありません。その人のところへ相談しに来た子や発信されている方のお子さんにはたまたま当てはまることであってもみんなに当てはまることなんてないと思っています

もちろん私も繊細さん専門の本や経験談など読ませてもらっていましたが「~するべき」のところではなく、同じ悩みや経験者の人がいるということだけを自分の安心材料、心の支えにしていました(現在進行形で今もそうです)
1人じゃないんだ!と思えることって大きいですよね、だって近くにいる周りの子はまったくそんなことで悩んでいるように見えないから
息子との学びはまだまだ続く・・
そして今回の行き渋りも冬休み直前から2ヶ月ほど日によって行けたり行けなかったり、遅刻して行ったり早退したりが続きましたが(その間に母子分離不安についてや苦手な音への克服など本人なりに頑張っていました)
2月中旬くらいから
「今のクラスが最高だから休みたくないんだ‼」という気持ちに切り替わったらしくまた普通に登校するようになりました(なんじゃそりゃ)

HSCの性格が落ち着くときと出やすいときとかあるのかな?
まだまだ私の学びは続きそうです