こんにちは、『のこ』です
突然ですが、ヨシタケシンスケさんをご存じですか?
ヨシタケシンスケさんはイラストレーターであり絵本作家です。ユーモラスでユニークな視点と発想、そして子どもだけでなく大人も共感できるような日常の感情や出来事が描かれている絵本は幅広い層に人気があります
HSC息子が大好きなヨシタケさんの絵本
我が家の繊細さんな息子
ヨシタケシンスケさんの絵本が大好きで図書館に行っても何回借りるの?というくらいヨシタケシンスケさんの絵本をいつも借りていました
そして息子が借りてきた絵本を読むうちに私もヨシタケシンスケさんの絵本の世界観にすっかり虜に
小学校入学と同時に色々あった息子ですが私からの言葉よりヨシタケさんの絵本を読んで気持ちを落ち着かせたり整理することも多々あったように思います

親子ともども本当にたくさん助けられています
今回はHSC息子と私が特に心に響いたヨシタケさんの絵本を紹介しようと思います
『にげてさがして』
この絵本は息子が行き渋り気味になったときに購入し、学校に行けない日は毎日のように読んでいました
いま見えている世界は狭いかもしれないけれどきっとあなたを必要としてくれる場所、あなたがここだと思える場所はあるということがかわいいイラストとともに描かれています
私もこの絵本にはすごく救われました。割り切っているつもりでいてもやっぱりこのまま学校に行かなくなって引きこもってしまったらどうしよう…という気持ちが消えることはなかったので「絶対息子の居場所はあるからね、一緒に探していこうね」と絵本を読みながら話していました
『このあとどうしちゃおう』
亡くなったおじいちゃんが残した死んだあとにどうしようかな、ということが書かれたノートを見つけた少年のお話
息子は小さいころから死ということに対してすごく敏感です
死ぬのが怖い、死んだらどうなるの?と泣きながら聞いてきたり、夜寝る前には明日ちゃんと目が覚めるかな?このまま死んじゃったりしないよね?と不安がったり
私がいくら大丈夫だよ、と言ったところで死は生きていれば避けようがなく近づいてくるもの。実際私も死については当たり前に未知の世界なので、息子が納得する返しも出来ずにいました
この絵本は息子が学校の図書室から借りてきたんですが、ママもしかしたら天国って楽しいところなのかもしれないと急に言ってきて

正直驚きました…それと同時に絵本のパワーをすごく感じました。死についてあんなに怖がっていた息子からそんな話が聞けるとは…
息子のひいおばあちゃんは数年前に亡くなっているんですが、ひいおばあちゃんが亡くなった時期に毎年黒い蝶々がうちの周りを飛んでいて、ひいおばあちゃんが蝶々に生まれ変わって来てくれてるのかな?と親戚とよく話していました
ただそれだけで「死んじゃったこと思い出して怖いからそんな話しないで!」と死について本当にタブーだった息子ですが

あれはやっぱりひいおばあちゃんが生まれ変わって会いに来てくれてたのかも!今度見かけたら話しかけてみようかな?
そんなことまで言うようになったとは…今も死ぬのは怖いし、だれにも死んでほしくないと言っています。でもあんな天国だったら死ぬのがかわいそうと勝手に俺が思っているだけなのかも…と話したりできるようになってきました
ヨシタケさんが『自分の身に悲しいことが降りかかる可能性があることを日々覚悟して気持ちの中に「非常用持ち出し袋」を持っておくように、悲しいことがあった時のための訓練』とお話されている記事を見て
都合のいい解釈かもしれませんが息子は今たくさん色々な「非常用持ち出し袋」を準備しているのかな?と感じました(今回の死についてだけでなく)
今後悲しい何かがあったときのために手ぶらで立ち向かうよりはヨシタケさんの言う通り用意をしておくことって大事で、慎重派・繊細さんな息子は多分ほかの人より多めに「非常用持ち出し袋」を準備しているのではなかろうか?と
そう考えると今は息子も私も少ししんどいかもしれないけれど色々なことへ立ち向かうパワー、乗り越えるパワーを蓄えているのではないか?と思うようになりました

警戒心が強いのは悪いことじゃない、求められるうちは答えてあげてなどと言われることが多い(ように感じる)HSCっ子の子育てですが(言うのは簡単だよね、とやさぐれる気持ちがあった(笑))ヨシタケさんのこの言葉を聞いて当時ふさぎこんでいた私の気持ちも少しすっきりしたことを覚えています
『ころべばいいのに』
この絵本は息子が嫌いな教科や食べ物の好き嫌い、ちょっと苦手な人がいるという気持ちに対してこんなこと思うなんて俺は悪い子だ…とすごく自分を卑下し始めたときに読みました
当時の記事↓
苦手な人や嫌いな人、物があるのは決してあなただけの悪い感情じゃないみんな持ってるものなんだよということを読みながら話しました
ママにも嫌いな人はいるよ、と話していましたが、絵本で「おとなにもきらいなひとはいる」というところに本当なんだ!と驚いていました(笑)(そうだよ、大人になってからの方が増える気がするよ…と思いつつもまだそこは言わない(笑))
正直この気持ちとの向き合い方、憎んでいる時間がもったいないと言うところまでうちの息子が読み込めているかは分かりません
でも周りの色々な物事や人を苦手だと思う気持ちが自分だけじゃないと気づかせてくれたこの絵本のことを息子はとても大好きです

好きなものや楽しいことを集めていつでも自分を励ませる準備をしとかなきゃ、というようなセリフがありますが息子にどんなアイテムを準備するか聞くと家で1人でお菓子食べながらYouTubeを見て過ごすと言っていました(笑)人といると疲れるというなんとも息子らしい答えだな(笑)
『わたしのわごむはわたさない』『りんごかもしれない』
この2冊は息子が特にお気に入りの絵本です
どちらも輪ゴムとりんごからどんどん想像の世界が広まっていく物語で、息子は何回読んだ?というくらい飽きることなく読み続けています

特に気持ちがしんどそうなときに何度も読み返している印象です。息子も割と色々な物事で想像を膨らませるタイプなので楽しいのかな?それとも現実逃避できるのか?しんどいときに絵本を読むという自分なりの過ごし方を見つけられて成長したなーとも感じます
母の視点からおすすめしたい絵本
ヨシタケさんの本とは別に私も色々な本を読ませてもらいましたが特に響いた本が今じんこさんの『学校に行かない君が教えてくれたこと』
もう共感しまくりで最初は正直読むことが苦しくなるくらいの1冊
じんこさんの気持ちの波やこう思うけどそう見せないように演じる自分、割り切ることの難しさなどすごくすごく共感して涙がとまりませんでした。人の前で泣いたときにわたしこんなに切羽詰まってたんだ…と実感することも分かるなぁと…

休日や学校を休んだ日に楽しそうに遊んでいる息子に私も「そんなに楽しそうにしてるなら明日は絶対学校行きなさいよ!」と言ったりしてました
多分専門家の方からしたらそれはNG行為なんだろうけど、でも実際はじんこさんの本が現実だと思います。なってみないと分からない辛さってありますよね
当事者としてのじんこさんの揺れ動く気持ち、ぜひ一度読んでみてほしい1冊です!
自分の気持ちが軽くなる情報だけでいいと思うんです
息子と私が支えられた本を紹介してみました。学べる術って学校だけじゃなくたくさんあるんだなと実感しているここ数年
正直世の中には何か気持ちの支えにならないかと思って読んだのにきれいごとばっかり言うなよ!と余計しんどくなる本もあると思います(私はそうでした…(笑))でもその本で気持ちが軽くなる人だっているだろうし
世の中全部の情報を鵜呑みにする必要はないと思っています。だってただでさえしんどい思いしてるのに余計しんどくなる必要はない!自分が気持ちが軽くなることを信じていけばいい!
本当にしんどくて何かしら心の支えがほしいとき、きっと自分を支えてくれる本はあると信じています

息子と私の今の夢はヨシタケシンスケ展に行くことです!行けるタイミングや開催場所の関係などでまだ行けていませんが必ず行きたい!