こんにちは、『のこ』です
我が家には小さいころから繊細だなと感じる息子がいて何度か発達相談に行ったことはありますが、毎回性格の範囲内ですという返しで終わっていました
警戒心が強いことは悪いことではない、引っ込み思案でお母さんが大好きな子なんでしょうね、と

診断がつかなくてホッとするような、でもこの繊細さで今後大丈夫なのかな?何かはっきり診断名をつけてほしいような・・毎回それが本音でした
息子はきっとHSC
小学校に行き渋り気味になったとき、『HSC』という言葉を知りました。チェックリストをしてみると息子に当てはまることがたくさんできっと息子はHSCなんだろうと感じました
HSCとは生まれつき敏感で繊細な気質を持つ子どものこと。五感が鋭かったり、他者の感情に共感したり、小さなことでも深く考える傾向にある。HSCは病気や障害ではなく、生まれ持った特性
息子に当てはまるHSC傾向チェックをいくつか抜粋してみました(赤文字は主な息子の症状)
- 興奮したあとははなかなか寝付けない→旅行の前後などは眠れない…とシクシク
- サプライズが苦手→驚きや嬉しさよりどうしよう…の気持ちが先に来る
- 匂いや痛みに敏感→食べ物も匂いで受け付けないものがあってなかなかの偏食。注射苦手
- 大きな変化にうまく対応できない→新学期や休み明け、旅行もちょっと不安定になる
- 完璧主義→ルールは絶対。適当が苦手
- 物事を深く感じ取る→死生観なども小さいころから疑問や恐怖に思うことが多いようです
- 雰囲気や人の感情に敏感→親から見て周りの状況をとても察して生きているなと感じます
- 怒られている人を見ると自分も怒られているような感覚に陥る→学校で友達が怒られていることがしんどいと帰ってきてからよく言う
ほかにも当てはまることはあります。こちらの想像を超えてくる世界が息子の頭の中にはあって、私が不安を取り除いてあげたいと思ってかけた言葉が逆効果であったり、こちらからすればそんなことあるわけないじゃん?と思うことまで本気で思い悩む息子をたくさん見てきました
このときのパトカーや救急車のことも最初言われたときは私はそんなことあるわけないでしょ?と言っていた↓
頭の中を整理する手助け
自分の感情を言葉にするのが苦手な子なので、息子イライラする→母理由を聞く→息子うまく言葉に出来なくてさらにイライラ→母こっちも仏様じゃないのでその態度に余計イライラ…の無限ループ
行き渋り気味になったときの対策や気持ちは今までに書いてきましたが、息子が今後生きやすい人生であってほしいと切に願い、現在までに実践していることを書いてみます

これが正解とか「~した方がいいよ」とかそういうことではありません。HSC気質な息子を持つ母のひとつの経験談です
心の準備時間を多めにとる
私が親として少しでもしてあげられることとすればやっぱり一番は心の準備時間を多めにとることかなと思いました
前は旅行などもギリギリまで内緒にしたりしていたんですが(小さい子って旅行前とか熱出したりするので)気持ちの切り替えが苦手な息子は心の準備をする間もなく旅行に行くとまったく楽しめないまま終わることがありました
息子が一番不安定な時期は旅行の1、2日目は私にベッタリ。ようやく慣れてきた3日目には旅行終了、帰る、というような(笑)
夫はせっかく旅行に来たのに…とイライラし、そのイライラも繊細息子は感じ取り悪循環…

これに関しては夫のイライラも分からなくもないんです、旅行に行ったのにご飯も食べたくない、遊びたくない、家に帰りたい…とか言われたらおいおい、となるだろうなとも思います(まぁ息子の性格を考えてそれを言わない、出さない父でいてほしかったけれど(笑))
旅行とかには行かないほうがいいのかなとも思いましたが、息子は気持ちが落ち着いたら楽しいから旅行には行きたい!と。なので旅行に行くことになったら数週間前には息子に伝えていつからどこに行くのか、どこをまわるのかなども細かく伝えるようにしていました

大きな変化にうまく対応できないところもあるので旅行とかだけでなく色々な物事に対してなるべく気持ちの準備期間は長く取ってあげたいなと思う。でもこれも手を出しすぎなのかなぁ?とも考えたり…
保育園の先生に助言をもらったとき↓
目指せカツオくん?!
完璧主義で真面目なところももう少し緩められたらラクなのではないかと思い、私は自分の人生の失敗体験なども息子にはよく話しています
一例なんですが、一度息子がテストで70点を取って帰ってきたんです。私は頑張ったね!と声かけしたんですが息子からしたら70点はとても低い点数だったようで本気でへこみ始めて…(真面目過ぎるやろ…)
なので、

おかあさんなんて30点取ったことあるよ。それにサザエさんのカツオくんを見てごらん!10点20点でも元気に野球してるしお母さんはそれでいいと思うなぁ!
息子はたしかにそうだね、と笑っていて、カツオくんのように適当に過ごせたらいいな…と言うようになりました(笑)(実際カツオくんのようになったら大変かな?(笑))
この件以外にも私のぽんこつエピソードもちょこちょこ話しながら適当でも怒られても気持ちと体が元気であれば生きていける!!と何度も何度も繰り返し話しています

最近は「俺○○ってことがあったんだけどママも経験したことある?」と息子から聞いて来たり。息子の自称失敗?エピソードは私からすれば失敗ではまったくなく微笑ましくもあったりすることが多いんですがそこはそんなこと…とは言わずにあるあるだよー大丈夫だよーと声かけするようにしています
自分の気持ちを言葉にする力
あとはやはり伝える力を身につけるため交換ノートのようなものを作ってみました
学校だけでも疲れて帰ってくるので無理はせず書きたいことがあるときだけ思ったことを書く(文章になっていなくても箇条書きでも殴り書きでも伝えたいこと、言いたいことを書いて言葉にする練習になるかと思い、始めてみました)
そして「こういう気持ちになったと書いていたけどそれってこういうこと?」と息子の頭の中を私も一緒に整理していく感覚で進めてみました
書けなさそうな日は寝る前に今日あったことをお互い3行で話してみよーとゲーム感覚で誘ってみたりとりあえずすべて内に内に込めないように意識させていました(我が家の場合ですがやっぱり口に出すことは苦手でもどんどん溜まっていくことってあると思うのでなるべく吐き出させようと思っていた)

でも話すことがストレスになる子もいると思うので我が家の経験談のひとつとして聞いてもらえたらと思います。多分どのご家庭もたくさん試行錯誤をしながら過ごしていると思うので私もその一人でみんな仲間です!一緒に頑張りすぎず頑張りましょう
HSCっ子の子育て
最近本当に少しづつですが、息子とのベストな向き合い方が分かりつつあるような気がしています。が、きっかけひとつでどーんと落ちる可能性もあり…
何だかHSCっ子の子育てって綱渡りをしている気分なんですよね。今日出来たからといって明日も出来るとは限らない、ちょっと風が吹いただけで簡単に綱から落ちていきそうな…もう大丈夫だね!というときがなかなかない気がしています
でもあと数年で世間で言われている思春期、反抗期に入ってくる年齢の息子、そのときは確実に今より親に心を閉ざすことが増えると思うんです(今の甘えっぷりからはとても想像つきませんが)
そしてそのときにはまたその時期の繊細な子の新たな悩みも増えていくかもしれません
手伝えるうち、声が届くうちがチャンスだと思って、やりすぎず、適度な距離は取りつつもフォローしていけたらいいな、と思っています

ときには経験させることも大事だということは忘れないようにいようと思っています